DESIGN REMARKS [デザインリマークス]

ECカートサービス(asp)の比較に重要な要素!まずはこれを比べてみよう。

数あるECカートサービス(ASP)を比較してどれが良いのかを探すにも、機能やサービスが多すぎて何を比較したらいいのか判らない人も多いと思います。

沢山ある要素の中で「まず絶対に比較すべき要素」を紹介していきます。

これらが自分の商品やショップに合っているのかを検討すればベストなECカート(ASP)の選択ができると思います。

月額利用料と販売(決済)手数料

まずはやっぱり費用面での比較が重要になります。商売ですからね。

どのサービスも基本的に「月額利用料」「販売(決済)手数料」があります。

■月額利用料
サービスを利用するために月額でかかる料金で、無料~2000円ぐらいが平均的な価格です。

■販売(決済)手数料
商品が売れて決済が発生する度に、売り上げ金額の数%が手数料として発生します。だいたい3%~5%ぐらいが平均的です。

月額利用料が高いほど販売(決済)手数料が安い傾向があります。

つまり、毎月いくら売り上げるかによって、月額利用料の安さと販売手数料の低さのどちらを優先するのが得になるかが変わってきます。

料金比較の例

BASE(ベイス)は月額利用料は無料ですが、決済手数料が3.6%+40円に加えてサービス利用料が3%かかります。
STORES(ストアーズ)の有料プランは月額利用料が1,980円ですが、決済手数料は3.6%のみです。

この2つで比較した場合、ひと月の売り上げが約65,000円を超えるならSTORES(ストアーズ)の有料プランの方が得になります。

他にも検討する要素は沢山あるので一概には言えませんが、少なくとも毎月の売り上げが20万円を超える(目指す)なら有料のサービスを検討した方が良いかと思います。

取り扱える商品の種類

雑貨のような普通の商品はどのサービスでも取り扱えますが、
他にも様々な商品形態や販売方法があります。

例えば次のような商品形態があります。

  • 音楽データやPDFのような“デジタルコンテンツ”の販売
  • コンサートやイベントなどの電子チケット
  • 定期販売(定期便)
  • 冷凍食品(配送方法でクール便を選択できる)
  • オーダーメイド商品(名入れ設定など)

これらはECカートサービスによって取り扱えるかどうか違ってきます。

デジタルコンテンツや電子チケットはBASEやSTORESが得意ですね。
あらかじめ売りたい方法を考えてから選択した方が良いでしょう。

集客性と市場

集客性とは、自分のネットショップにどれだけお客さん(アクセス)を集められるかです。

また、ECカートサービスはそれぞれ市場を持っている場合があります。

集客と市場の例

例えばBASEの場合、BASEモールというBASE内でショップの枠を超えて買い物ができるサービスがあります。これによって集客性と市場が一つ確保されていると言えますね。

イージーマイショップの場合、YahooショッピングやGoogleショッピングとの連携ができます。それらの大型ECモールから自分のネットショップへの流入も可能なので、大きな集客性となります。
※事前にそれらに出店が完了している必要があります。

これら以外にも、クーポン機能・メール配信・SNS連動・ブログ機能などがあります。

ショップに初めからファンがいる場合やアクセスを集める手段があるのなら良いですが、初期段階ではほとんどの場合アクセスを集めるのは難しいため、ECカート内のサービスに頼るのも良い手段です。

自分が使いたい機能やサービスがあるか確認して選ぶと良いでしょう。

管理画面の使いやすさ

管理画面はサービスごとに全く違う画面になっていて、使いやすさも違ってきます。

システムにおいて画面デザインや使いやすさは非常に重要です。
使いやすいUI(ユーザーインターフェイス)であるほど優れたシステムとも言えます。

いくつかのサービスの管理画面を紹介します。

■BASEの管理画面

■おちゃのこネットの管理画面

■ショップサーブの管理画面

もちろん、機能や設定できる項目がが多いほど複雑になっていきますので、管理画面のデザインだけですべてを判断することはできません。

ただ、実際に管理する人が判らなくなってしまっては意味がありませんので、使いこなせる自信のあるものを選ぶと良いと思います。

大抵の場合、無料お試し期間があるので、色々なサービスを触ってみるのもありですね。

サイトデザイン

どんなデザインのサイトが作れるのかを気にされる方は多いかと思います。

大抵の場合、ECカートサービスごとに“デザインテンプレート”が用意されていて、その中からテンプレートを選び、色やロゴなどをカスタマイズする流れになります。

しかし、表面的なデザインだけでなく、WEBサイトとしての機能面も見ていく必要があります。

例えば、商品ページ以外にも“フリーページ”を作れるサービスもあります。
フリーページ機能があれば、お店のブランド紹介や自身のアバウトページ、あるいはQAページなどを作ることができ、通常のWEBサイトとしての機能も持つことができます。

他にも、商品にNEWというアイコンを付けたいとか、本格的に運営していくと色々な希望が出てくるものです。
表面的なデザインだけでなく、このようなことにどれだけ対応できるサービスなのかを見極めるのも重要になってきます。

売上向上サポート

ECサイトを作って公開することは難しくありませんが、実際に売り上げを伸ばすことは非常に難しくなってきます。

企業で運営しているECサイトで、WEBや集客・広報活動などを専門的に行うスタッフがいるのなら良いですが、そうでない場合は全くノウハウがありませんよね。

数あるECカートサービスの中には、ECサイトを作るだけでなく、“どうすれば売り上げが伸びるか”をコンサルティングしてくれる企業もあります。

例えばEストアーのショップサーブであれば、現状分析のための有料ツールや、担当スタッフがお店ごとに分析や改善案を出してくれるサポートサービスがあります。

趣味などではなく、本当に売り上げを上げたいならば、このような対応をしてくれるかどうかが大きな要素になってくると思います。

まとめ

ECカートサービスを選ぶ上で重要な要素をあげてきました。

結局のところ、“どのようなショップを作るのか”によって選択は変わってきます。

事前に考えておくべきこと
  • 何をどのように売るのか
  • いくら売り上げるのか
  • どこまで発展させたいのか

このあたりの考えを明確にすることで選びやすくなると思います。

なにより、途中でサービスを変更するのは大きな手間ですし、すでに登録されている会員のことを考えると得策ではありません。
立ち上げの段階でよく考え、できるだけお試し期間で実際に使ってみて選ぶのがベストです。

■ECカートサービス一覧

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