DESIGN REMARKS [デザインリマークス]

完全な無音を求めてノイズキャンセリングを探した話【ノイキャン比較】

完全な無音状態が欲しい、、そんな期待を抱きながら最近流行りのノイズキャンセリングヘッドホンを聴き比べてきました。

集中したいときに騒音や雑音が気になるので、耳栓をしたりイヤホンで音楽を聴いていましたが、ノイズキャンセリングなら、音楽を聴くことも無く、耳栓よりも快適な時間を作れるのではないかと思いました。

「完全な無音」はあり得ないのかもしれませんが、「完全に外音を無くす」ことを目標にして製品を比べた結果を綴ります。

ノイズキャンセリングという機能においては二択になる(AirPods Pro入れると三択)

ノイズキャンセリング機能を備えたヘッドホンやイヤホンを、ヨドバシカメラで片っ端から聴きました。
聴いた、というより、音楽を流さずにノイキャン機能だけを使った状態でどれだけ無音に近くなるかを比べました。

結果的に、“ノイズキャンセリング機能”だけに焦点を当てると下記の二択になります。だけに、という言い方の意味は後述します。

この2つの製品だけは他よりも群を抜いてノイキャン性能が高かったです。
オーディオに詳しい店員さんに聞いても、ツートップはこの2つだという話でした。

雑音・騒音が聴こえなくなる程度としては、力いっぱいに耳を塞いだくらい聴こえなくなります。その上、耳を塞ぐという方法よりも、より自然な形で聴こえなくなる感じです。

2020年2月時点での追記になりますが、
AppleのAirPods Proが三番目の選択肢になります。先の二機種と違ってヘッドホンではなくイヤホン型ですが、ノイキャン性能としては負けず劣らずという感じでした。
なお、AirPods Proのレビューは以下の記事にまとめました。

イヤホンタイプのノイズキャンセリング

先ほどの“ノイズキャンセリング性能”だけに、というのは、このイヤホンタイプの製品を比較した時に考えたことです。

イヤホンタイプの製品のノイズキャンセリング機能は、先のヘッドホンタイプよりも劣ると思います。
しかし、カナル型という特性上、物理的に耳栓的な役割をするので、ノイキャン機能に関わらず防音効果があります。

ヘッドホンタイプより劣るノイキャン機能+カナル型の耳栓効果=上位機種のヘッドホンタイプのノイキャン性能
なんじゃないかなと思いました。これはかなりの独自意見ですが、、そう思いました。

私が試したイヤホンタイプのノイズキャンセリングはこちらです。

AirPods Proとよく比較されるSONYのWF-1000XM3です。
ノイキャン性能にだけで言うとAirPods Proの方が優れています。ただし、SONYの方は音質のためにあえてノイキャン性能を抑えているという話もあります。

こちらは首掛け式の製品です。
やはりヘッドホンタイプやAirPods Proにはノイキャン性能は劣る印象です。

ノイズキャンセリングで防げない音

音楽を流さずに、ノイキャン機能だけで防げない音は、“至近距離での話し声”だと思いました。
これも個人的な感想にはなりますが、店内のアナウンスの声や、横を通る人の声など、やはり聞こえてしまいます。
職場やカフェなどで最も防ぎたいのは、やはり話し声だと思います。ただの音ではなく意味が入ってきてしまいまうからです。

しかし、音楽を流してしまえば、この“至近距離での話し声”さえも聞こえなくなります。ノイズキャンセリング+音楽は、本当に外音が聞えなくなります。

外音を完全に防ぐには音楽は必須

本来のノイズキャンセリング機能の目的は、外音防いで音楽を綺麗な音で聴くこと、だと思います。
そのため、今回の無音を目指すとか、外音を完全に無くすということは本懐ではないんだと思います。

がしかし、やっぱり外音や話し声を完全にシャットアウトするには音楽再生が必須だと思いました。
そうすると、結局はカナル型イヤホンで音楽を聴くことでも相当な音を防げますので、まぁ今まで通りでいいかな、、と思いました。

もちろん、上位機種のノイズキャンセリングヘッドホンで音楽を聴くのがベストではあるのですが、約4万ほどするので、費用対効果を思ってのことです。

とはいえノイキャンはやっぱり凄かった。

ついでにノイキャン以外のヘッドホンも聴き比べました。10万20万するような高級ヘッドホンです。

このような高級ヘッドホンは、そもそも通常のステレオジャックではなかったりと、普段使い慣れない仕様で戸惑いましたが、視聴用の機器が置いてあったので聴けました。

製品にもよりますが、密閉性がそれほど無く、店内の雑音がとても入ってきます。そうなると、高音質であるはずなんですが、どうしても聴きづらかったです。
環境さえ整えば最高の音質なのでしょうが、やはり雑音の多い中ではノイズキャンセリングの効果は絶大であることがよくわかりました。ヨドバシカメラの店内で一つの音に集中できるわけですから。

結論として

結論として、完全な無音を作り出すことは難しいし、至近距離の話し声まで消すには音楽を聴くしかない、ということがわかりました。
ノイズキャンセリング機能は、あくまで音楽を楽しむ上で余計な雑音を消すということが主な目的ということだと思います。
とはいえ、上位機種のノイキャン機能は本当にすごく、よっぽど大きな音でなければ、音楽無しのノイキャン機能だけで十分集中できます。

あとは、集中できる音楽リストを見つけておく事が肝心だと思います。選曲によって逆に集中できない時もありますからね。

騒音対策については「騒音で集中できない時の対処方法」にも書いていますので、ぜひご覧ください。

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