私は2018年6月に『ウェブデザイン技能検定2級』を取得し、ウェブデザイン技能士の資格を獲得しました。
受験したときの記録などはこちらの記事にまとめております。
今回の記事では、取得してから約1年と半年が経過した今、この資格がどのような効果をもたらしたかをお伝えします。
ウェブデザイン技能検定を受けようか考えている方の参考にして頂ければと思います。
ウェブデザイン技能検定2級を受験した背景
資格を得た効果をお伝えする前に、受験した背景について考えてみたいと思います。
ウェブデザイン技能検定を受験される方はこのような背景が多いかと思います。
- 別の職業をしているが、WEBデザイナーに転職するため受験している。
- WEB系の専門学校に通っていて、その就学の証として受験している。
- WEBデザインの仕事をしていて、その技能を資格として証にしたい。
私はこの中では3つ目になります。WEBデザイナーをやっていますが、職業としての技術の証が欲しいと思ったからです。
確かにデザイナーは作品が一番の証ではありますが、他の職業のように資格が欲しかったのです。
私の簡単な経歴としては、
美術大学卒業→グラフィックデザイナー→WEBデザイナー です。
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学校にもよりますが、美大ってWEBデザインの授業があってもコーディングとかの小手先の技術まで教わらないものです。
そのため、独学で学んだ部分が多くあります。独学に対しての裏付けという目的もウェブデザイン技能検定の受験にありました。
転職や就職、ではなく技能の証明としての受験が私の目的だったわけです。
ウェブデザイン技能検定2級が対外的に役に立つことはあまり無い。
ここからは資格を取った効果です。
資格を取ってから一年半の間、自分から話さない限りウェブデザイン技能検定について語る機会はありませんでした。
- そもそもウェブデザイン技能検定の認知度が低い。
- デザイナーやコーダーが資格を問われることが無い。
このようなことが考えられます。
企業のWEBデザイナーやフロントエンドエンジニアの募集要項を見ても、資格の項目は見たことが無く、実務経験〇年以上というのがほとんどです。
ただ、逆に自分から話すと驚かれます。先ほどの通り、認知度が低いので“そんな資格があったんだ”に加え“持っているんだ”という2重の驚きがあります。
さらに、WEB業界やデザイン業界のことを全く知らない人にとっては、資格を持っているということが大きく響きます。一般的には資格って重要ですからね。
自分の知識や自信には繋がった。
ウェブデザイン技能検定の受験に必要な知識の中には、「法務」や「安全衛生・作業環境構築」などのカテゴリがあります。
これらの知識を語れるWEBデザイナーはどれくらい居るでしょうか?少なくとも、制作に関してのみ独学でやってきた場合には知る機会も無いと思います。
このような普通に制作の仕事をしているだけでは身につかない知識が入ってきます。
しかし、これらの知識が役に立つ場面があったかと言うと、特にありませんでした。
あえて自分から発信しない限りは話題にも上がらないものです。
ベーシックな知識の習得には役に立った。
HTMLやCSS、JSにPHP。あるいはデータベースや文字コード、カラーコードなど、WEBデザインをしていく上では必ず触れる機会のある知識を、しっかりと勉強することになります。
それぞれを深く知ると言うよりも、広く浅くそれぞれの言葉の意味をきちんと理解するイメージです。
サーバや通信、法的なこと、実制作に関するフロントエンドとバックエンド関係のこと、アクセシビリティなどの概念など、WEBデザインにおける幅広いジャンルを総合的に勉強することになります。
そのため、他職種からWEBデザイナーに成ろうという人にはとても良い内容だと思います。
ただ、この受験用の勉強をしたからと言って、何かを作れるようになるわけではありません。あくまで試験用の勉強であり、座学としての学びになります。
結果的には資格を取って良かったと思う。
「あまり役に立たない」という話を多くしましたが、結果的には受験して資格を取って良かったと思います。
資格を持った効果としては以下のようなことになります。
- 効力は小さいかもしれないが、資格という形で証明するものがある。
- しっかりとした知識を持っているという自信が付く。
- 自分をアピールする上での良い話題となる。
この資格あるから絶対就職できる、とか、この仕事をする資格がある、というものではありませんが、効果は少なからず確実にあります。
ウェブデザイン技能検定は、「自らの学びのため」という性格がつよい資格だと思います。