ウェブデザイン技能検定2級を受験しました。そもそも「ウェブデザイン技能検定」って知っていますか?最近まで知らなかったのですが、印刷をやっている知り合いから3級を持っていると聞いて、ウェブデザインをやっている自分が持っていないのに、、というのをきっかけに受験してみました。
合格すると、「2級ウェブデザイン技能士」という称号を得ることができます。
まずは受験申請から!
受験申請はオンラインで行いました。「ウェブデザイン技能検定受験申請システム」というサイトがあり、そこから申請をしました。メールで案内が届くので、それに従い支払いはコンビニで行いました。
申込み内容と費用の内訳はこんな感じです、
- 商品:平成30年度第1回ウェブデザイン技能検定
- ウェブデザイン技能検定2級 学科試験/実技試験(35歳未満減免適用) 13,000円
- 事務手数料 410円
- 合計料金:13,410円
- 受 検 地:【東京都】東京
35歳未満は減免されるんですね。
入金確認メールが来たのが4月9日(月)で、受験票が届いたのが5月に入ってからです。そして試験当日が5月27日(日)だったので、早い段階で受験申請をすると受験票が来るまでにひと月ほど間隔が空くようですね。
試験対策はガイドブックの読み込みと過去問を解くだけ!
あまりネット上にも多くの情報は無かったので、とりあえず公式サイトから辿って購入することのできるガイドブックと過去問集を購入しました。「ウェブデザイン技能検定2級ガイドブック」と「よくわかるマスターウェブデザイン技能検定2級」の2冊です。
ウィネットというECサイトより購入しました。
正直なところ過去問集の「よくわかるマスターウェブデザイン技能検定2級」は買わなくてよかったかなと思います。なぜなら、、問題が古いということと、直近数回の過去問は技能検定の公式サイトにあるからです。私の買った時は2014年発行の物しかなかったので、新しいのが出ていればいいですね。
ガイドブックの方はとても良かったです。試験対策としてだけでなく、ウェブデザイナーとしての教養や技術面、法的な知識など、実務をしているだけでは絶対に入ってこないような知識が沢山あります。もちろん、この中から問題が出るわけなので試験対策としても必須かと思います。
また、ガイドブックにはネットチャレンジというものが付属しており、本についているIDとパスワードでブラウザから過去の問題を解く練習ができます。ジャンルごとに分かれており、実際の試験と同じように選択式になっており、沢山の問題を解けるので対策にはとても良かったです。スマホからでもできるので、試験の直前まで役に立つと思います。ただし、このIDとパスワードには期限があり、ずっと使えるものではありません。
実際の試験は学科と実技の2種類があります。どちらもガイドブックを読んで過去問を解くという対策で良いと思うのですが、特性があるので私なりにまとめてみます。
学科試験対策
学科試験は全て選択式です。大学入試の時のセンター試験の様な感じでマークシート式です。○×の2択問題と4択問題があります。点数配分などは不明なのですが、7割の得点で合格と書いてありました。必要な対策は個人の基礎知識によって全く変わってくると思いますが、ウェブデザイナーとして実務をこなしている人を対象に考えると、ガイドブックをきちんと読み込んでから、過去問を3回か4回ほど解いて自己採点をすれば大丈夫かと思います。
また、最新のHTMLやCSSの問題が出てきたりするので、今ですとHTML5.2などの知識も知っておくと良いと思います。
週末しか時間の無い社会人の場合、試験前2週間だと少し不安ですが1か月前から対策をしていけば合格できると思います。
実技試験対策
実技試験は学科試験より簡単だと思います。なぜなら、毎回ほとんど同じ問題だからです。HTMLやCSSの基礎知識があれば、一度過去問を解けばもう大丈夫かと思います。試験のために新しく知識を得るの勉強をするというよりは、単純に試験問題に慣れておく、というだけです。
とはいえ、今回もそうでしたが試験の内容が少しだけ変わる場合もあります、事前に公式サイトで告知をされるので、情報収取していれば当日びっくりすることはないと思います。「やっておけば大丈夫」という試験だと思います。
試験当日
受験地:【東京都】東京 という指定でしたが、実際に受験票が来ると新宿にあるKENスクールという専門学校が試験会場でした。ビルのワンフロア、という感じでした。入口の前にたどり着くと数人佇んでいたので、同じく試験を受けに来た人なんだとすぐにわかりました。時間まで入ることができないので、あまり早く来ても困ってしまうだけですね。
時間になると受験票と身分証で手続きをして試験会場に案内されます。試験会場と言っても、普段は学生たちが授業を受けているであろう教室でした。机に、ノートパソコンと受験番号の書かれた紙がおいてあり、自分の所に座ります。後の流れは他の様々な試験と同じだと思います。変わっている点は実技試験はパソコンを使うので、使用前にパソコン自体やソフトに不具合が無いか確認をする時間が設けられていることくらいです。
学科、実技共に早く終わった人は途中退室が認められます。
試験らしい試験は久々だったので少し緊張しましたが、手ごたえとしては、実技はいけたな!という感じです。学科の方は選択式ということもあり確信は持てない感じでした。
終始特に誰とも会話することも無く全てが進み終わっていく感じでした。
合格発表
合格発表は試験からちょうど1か月後の6月28日。ウェブサイトでの開示でした。試験の翌日には問題の解答が開示されるので、自己採点をすればなんとなく合否は見えたのかもしれませんが、1か月忘れておくことにしておきました。
合格していてほっとしました。もしダメだったらもう一回やろうと思っていたので、その時間と費用を費やさなくていいことにほっとしました。
合格証書
合格証書は発表の翌日にすぐに届きました。
これがあれば何ができる、というわけでもないのですが、一応勉強して取ったよ!という感じでしょうか。
まとめ
ウェブデザイン技能検定は1級まであります。1級に関しては全国で合格者が100名もいないほどのもので、証書も厚生労働省からの授与になります。やはりどんな資格も1級だけは別格なのでしょうか。とはいえ、2級3級でも、ある程度の実力の指標にはなると思います。ウェブデザイナーに限らずデザイナーという職業は作品や実績での判断がほとんどですから、このような資格が設けられているのはありがたいことなのかもしれません。
そしてなにより、普通に実務をこなしているだけでは絶対に入ってこない知識を学ぶことになります。これが一番の意味のあることだったと思います。受験料など少し費用はかかりますが、何を学ぶべきか迷っているウェブデザイナーにはおすすめできるかと思います。