ConoHa WING(コノハウィング)
というレンタルサーバがあります。
GMOインターネット株式会社が運営するサービスです。
私が利用している
Xserver
と機能や料金体系が似ているため、比較考察を致しました。
この記事にまとめます。
前提としてのお話ですが、数あるレンタルサーバの中でConoHa WINGとXserverはどちらも格安なタイプではなく、性能はとても良い部類に入ると思います。
レンタルサーバとしてのスペックと料金の比較
ConoHa WINGとXserverのスペックと料金の比較をしていきます。
冒頭にも述べましたが両者は近い性能ですが、比較していくと所々違いが見えてきますので、そこが選択の決め手になってくると思います。
色々な要素がある中でも最も気になるポイントの比較表を作りました。
どちらもプランは3段階で料金や容量も似ています。
サービス名 | ConoHa WING | Xserver |
---|---|---|
初期費用 | 無料 | ¥3,000 |
プラン構成 | ベーシック/スタンダード/プレミアム | X10/X20/X30 |
月額費用 | ¥1,200/¥2,400/¥4,800 | ¥900/¥1,800/¥3,600(36ヶ月分前払いの場合) |
ディスクスペース(SSD) | 200G/300G/400G | 200G/300G/400G |
データベース数 | 60/80/100 | 50/70/70 |
RAID構成 | RAID10 | RAID10 |
支払い方法 | クレジット・ConoHaチャージ・ConoHaカード | クレジット・銀行振込・ペイジー・コンビニ |
このように見ていくと、料金面と支払方法での違いがあるので、ここに注目していきます。
初期費用と月額料金の違い
※すべて税抜き価格で表記していきます。
初期費用の比較。ConoHaの方がお得
まずは初期費用の違いです。
ConoHaは無料、Xserverは3,000円です。
この違いから、ConoHaの方が気軽に始められることが判ります。
月額料金の比較。両者で料金システムが違う
次に月額料金の違いです。
これが両者でけっこう考え方が違います。
■
ConoHa WING(コノハウィング)
の月額料金。
ベーシックプランは1200円ですが、厳密には以下の通りです。
1時間2円で、1ヶ月最大1200円。
1ヶ月が30日として計算すると、2円×24時間×30日=1,440円となりますが、最大の料金は1,200円なので1,200円となります。
つまりこの料金システムは、利用開始が1ヶ月の途中からであっても1時間2円の計算で利用できることになります。
携帯電話の日割り計算より細かい時間割計算といったところでしょうか。無駄が発生しないわけですね。
この料金システムと、初期費用無料という2つを考えると、ConoHaは初期にかかる費用が全く無く、“始めやすい”サービスと言えるでしょう。
■
Xserver
の月額料金。
Xserverの場合、先々の分までまとめて支払いをすると安くなる料金システムです。
支払いは3ヶ月の契約期間で支払うのが最も高くなります。そこから順に、6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月と長くなるほどひと月分の料金が安くなります。
X10プランでは、
3ヶ月の契約の支払いだと、ひと月1,200円の計算になり、
36ヶ月(3年)契約の支払いだと、ひと月900円の計算になります。
つまり、長く使うほどにお得になる料金システムになっています。
ConoHaよりXserverがお得になる境目は1年以上かどうか。
利用開始の初期段階ではConoHaが安く、長く契約すればXserverの方が安いことが判りました。
では、 ConoHaのスタンダードとXserverのX10とで、どのくらいの契約期間になるとXserverの方が安くなるのか計算すると以下のようになります。
12ヶ月(1年)で契約した場合、
Xserverは、初期費用3,000円+12ヶ月契約12,000円で合計15,000円。
ConoHaは、初期費用無料+1ヶ月1,200円×12で合計14,400円。
24ヶ月(2年)で契約した場合、
Xserverは、初期費用3,000円+24ヶ月契約22,800円で合計25,800円。
ConoHaは、初期費用無料+1ヶ月1,200円×24で合計28,800円。
このような計算になるので、1年以上使うかどうかが分岐点になります。
ただし、ConoHaには学割があり10%安くなるため、 24ヶ月(2年) の契約の場合 25,920円 となりXserverとほぼ同じになります。学生には料金的にも期間的にも向いているかもしれません。
ConoHaとXseverの支払い方法の違い
Xserverの支払い方法は、
クレジット・銀行振込・ペイジー・コンビニ払いの4種類です。
ConoHa WINGの支払い方法は、
クレジット・ConoHaチャージ・ConoHaカードの3種類となっています。
ConoHaチャージは次のいずれかの方法でConoHaアカウント内にお金を入れる方法です。クレジット・ペイジー・コンビニ払い・AmazonPay・PayPal・Alipayが選べます。
ConoHaカードはAmazonで買うか、デジタル版ならConoHaのサイトで購入できます。
Xserverの方がシンプルではありますが、ConoHaの方が色々な方法で支払いできます。
その他の性能比較とまとめ
冒頭にも書いた通り、ConoHaとXserverはサービス内容が似ているし、性能も拮抗しています。
ConoHaは、国内最速No.1を謳っています。
Xserverは、国内シェアNo.1を謳っています。
やはり私が考察する限り、料金や利用期間が決め手になるかと思います。
ConoHaの方が気軽に始められるし、一旦利用停止して、また再開するといったこともやり易いサービスです。
Xserverは、ずっと長く使えばお得なサービスです。
レンタルサーバに迷っている人の参考になればと思います。