『情報の歴史21–象形文字から仮想現実まで』25年ぶりの再増補版として発売!

編集工学研究所から2021年4月15日に書籍『情報の歴史21』が発売しました。

7000万年前から2020年に至る情報技術文化の世界同時年表が、再増補版として25年ぶりに刊行。

情報の歴史21: 象形文字から仮想現実まで
著者:松岡正剛監修 編集工学研究所&イシス編集学校構成
発行者:編集工学研究所
本体価格:6,800円(税込7,480円)
サイズ:275×190×30(B5変形)
全512頁 オールカラー 並製

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1990年に初版、1996年に増補版を刊行後、長らく絶版になっていた『情報の歴史』の再増補版が『情報の歴史21』です。

1995年までの紙面はそのまま再録し、1996年〜2020年にいたる25年分の年表、そして”情報の文明”と銘打った解説文とダイアグラムを追加。巻頭には、監修者・松岡正剛による序文 ”人新世に突入した「情報の歴史」の光景” を収録しています。

『情報の歴史』とは

『情報の歴史』は、人類の誕生から今日のコンピュータによる通信ネットワークや人工知能の飛躍的な進化に至るまでの壮大な歴史を、「人類はどのように情報を編集してきたか」という視点で独自に構成した全くユニークな年表です。大小さまざまなヘッドライン、東西にまたがる5トラックがつくるダブルページ、世界同時年表が露わにする関係のダイナミズムは、発刊時に各界から大きな反響と評価をもって迎えられました。
その初版は「日本の電話100年」の記念事業の一環として、1990年にNTT出版より刊行されました。1996年の増補版から25年を経て、新たに2020年までの情報を追加した『情報の歴史21』として刊行致します。

初版制作より電話交換元年の「1890年」

『情報の歴史21』制作の背景

1996年の増補版が刊行され絶版となって以降、復刊を望む声を多数いただいていました。また、初版『情報の歴史』の編集制作プロジェクトが編集工学研究所設立のきっかけとなった背景もあり、2017年の創設30周年を契機に、弊社の記念事業として最新増補版の制作プロジェクトが立ち上がりました。
制作においては、松岡正剛が校長を務める「イシス編集学校」で松岡正剛直伝プログラムを修了したメンバーと編集工学研究所スタッフの混合チームで進行、折々松岡正剛のアドバイスを受けながら、この25年間の「情報の歴史」を編集していきました。

今回制作より「1998年」

『情報の歴史21』について

巻頭には、松岡正剛による序文“人新世に突入した「情報の歴史」の光景”を収録、本文では、新たに第8章「情報の文明」を設定し、解説文とダイアグラムを追加しました。
初版からの形式はそのまま踏襲し、1年1見開きに、5つのトラック(世界政治動向/経済・産業・金融/科学・技術/思想・社会・流行/芸術・文芸・文化)を配置、多様な分野の事象を見渡せるよう仕立てています。また、各国地域首長の着任表記や事象の推移を数値でたどるタブも、欄外に提示しました。

Ⅷ.情報の文明 ダイアグラム

『情報の歴史』がめざしているのは、初版から一貫して「関係のダイナミズム」の発見です。読者の皆様が、情報を自由に読みながら「関係のダイナミズム」の発見を楽しんでくださるよう願っています。

本書の目次

  • 1 情報の記録―われわれはどのように情報を記録し、伝達しはじめたのか。
  • 2 情報の分岐―経典と写本と図書館が、古代世界のデータベースを準備する。
  • 3 情報と物語―航海術と印刷術は、情報文化の表現を多様に変えていく。
  • 4 技術と情報―産業革命が社会と技術を近づけ、人々の世界観を変質させる。
  • 5 情報の拡大―資本と労働が対立し、世界は激しい情報の多様化をおこす。
  • 6 戦争と情報―宗教は後退し、資本の矛盾が情報文化に辛い試練を迫る。
  • 7 情報の文化―環境危機をかかえたグローバル・コミュニケーションの時代へ。
  • 8 情報の文明―情報の多様化、大量化、高速化が築く新たな文明の姿。

情報の歴史21: 象形文字から仮想現実まで
著者:松岡正剛監修 編集工学研究所&イシス編集学校構成
発行者:編集工学研究所
本体価格:6,800円(税込7,480円)
サイズ:275×190×30(B5変形)
全512頁 オールカラー 並製

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