講談社の女性誌『VOCE』で約20年続いた荒木経惟さんの連載「愛ノ説明」が、1冊の本になりました。
連載では2001年の開始以降、毎月欠かさず荒木氏のロングインタビューを掲載してきました。その中から「アラーキー節」とも言える151の名言を厳選。誰もが知る名作から、知る人ぞ知る作品まで、163点の写真とともに書籍にまとめました。まさに永久保存版といえる1冊です。
愛バナ アラーキー20年ノ言葉 2001-2020
著者:荒木経惟
体裁:228mm×166mm 192頁 ケース付き上製本
定価:3300円(税込)
発売:2021年5月25日以降順次発売※発売日は地域によって異なります
発行:講談社
荒木氏20年分の“生の声”の集大成
連載では20年にわたり、毎月荒木氏に会い、女性論、写真論、幸福論、芸術論、死生論など、時代に沿ったテーマに関して取材してきました。本書では、編集・ライターの記憶に刻まれた言葉、読者から反響が多かったフレーズ、他媒体から引用のオファーがあった文章、荒木氏が何度も繰り返し言及してきた思想などを幅広くセレクト。その時々で荒木氏が考えていたことや、モノの見方・捉え方、20年間表現し続けてきた変わらない哲学は、触れた人の背中をそっと押す優しさと、視点が変わる新しい気づき、そして人生を「をかし」むユーモアに溢れています。
名作からレア作品まで掲載
写真は、電通勤務時代の初期まで遡り、さっちん、空景/近景、幸福写真、エロトス、チロなど、あらゆるシリーズから163点を収録。ファンだけではなく、老若男女すべての人にとって、パッと開いたページにその時の心に刺さる名言や写真がある、そんな1冊です。
20年間取材したライターのレポも収録
名言と写真の間には、連載のロングインタビューを再編集した長文の「荒木論」も8つ収録しています。また、巻末には取材時の荒木氏の様子を劇的に捉えたエピソードコラムや、現地まで赴いて取材した海外展のレポート、著名人の撮影の様子なども掲載しています。荒木氏を追い続けてきたからこそのエピソードに注目です。
発売に際しての荒木氏の言葉
「この本は写真と言葉のバランスがいい。20年分のアタシの生きた声が詰まっている。やっぱり長生きはするもんだね。連載が20年続かなきゃ、こういういろんな写真や言葉がごちゃ混ぜになった本はできなかった。なんかさ、自分の写真と言葉にあらためて気づかされるね。生きてると面白いことがたくさんあるぞ、って」
書籍は、荒木氏の書によるタイトルが印字された赤いケース付きの上製本です。20年間の集大成を、ぜひご覧ください。
著者プロフィール
荒木経惟 Nobuyoshi Araki
1940年東京都生まれ。千葉大学工学部写真印刷工学科を卒業後、電通にカメラマンとして入社。1964年「さっちん」で「第1回太陽賞」を受賞。1971年に妻・ 陽子との新婚旅行を収めた『センチメンタルな旅』を自費出版。翌年よりフリーとなる。被写体との個人的な関係性を写した「私写真」、強烈なエロス(生、性)とタナトス(死)が漂う写真世界を確立。1990年代以降、世界各地で多数の展覧会を開催、日本を代表する写真家として国内外で高い評価を得ている。数々の雑誌で写真連載を持ち、女性誌『VOCE』 では約20年にわたりインタビュー連載「愛ノ説明」を続けた。
愛バナ アラーキー20年ノ言葉 2001-2020
著者:荒木経惟
体裁:228mm×166mm 192頁 ケース付き上製本
定価:3300円(税込)
発売:2021年5月25日以降順次発売※発売日は地域によって異なります
発行:講談社