ココナラは、自分のスキルをオリジナルな商品として販売でき、これまで発生することのなかった様々な取引きができるサービスでありマーケットです。
しかし便利な反面、手数料が少々高いことが気になります。
そこで今回は、ココナラで稼ぐうえでの時給を計算していきます。
自分の商品を作るときに、一体どのくらいの時給になるのか、一か月や年間で考えるとどのくらいの収益になるのかの参考になればと思います。
まずはココナラの手数料を再確認しよう
ココナラ の手数料は公式サイトにも説明があるように、次のようになっています。
トークルームごとの販売総額に応じて以下の手数料が発生します。
(トークルームごと = つまりオプションやおひねりを含めた1回の取引)
- 1円〜5万円以下の金額部分:25%(税別)
- 5万円超〜10万円以下の金額部分:20%(税別)
- 10万円超〜50万円以下の金額部分:15%(税別)
- 50万円を超える金額部分:10%(税別)
★ここでポイントになるのが「金額部分」というところです。
例えば、販売総額が8万円なら手数料は20%ということではなく、
8万円のうち5万円に対して25%、3万円に対して20%という計算になります。
★そしてさらに消費税10%が発生します。
手数料には消費税10%が発生するため、5万円以下の金額に対して25%×1.1=27.5%という計算になります。
ココナラ公式 の説明では販売総額125,000円の場合の解説があり、次のようになっています。
どんなに高額な商品でも、まず5万円分は25%×1.1、つぎに10万までの5万円分は20%×1.1、という手数料がかかる計算になります。
(おそらくこのシステムは、手数料を低くするために金額を上げるという手段への抑止力になっていると思います。)
単純計算で時給を算出してみる
先ほど確認した手数料を元に、単純計算で時給を算出してみましょう。
仕事にかかる時間は1時間/3時間/5時間/10時間/20時間のパターンごとに計算します。
1,000円の商品の場合
手数料25%×1.1 = 275円
純利益 = 販売価格-手数料 = 725円
・1時間で完了 = 時給725円
・3時間で完了 = 時給241円
・5時間で完了 = 時給145円
・10時間で完了 = 時給72円
・20時間で完了 = 時給36円
商品価格 | 手数料 | 純利益 | 時給/1h | 時給/3h | 時給/5h | 時給/10h | 時給/20h |
1,000 | 275 | 725 | 725 | 241 | 145 | 72 | 36 |
5,000 | 1,375 | 3,625 | 3,625 | 1,208 | 725 | 362 | 181 |
10,000 | 2,750 | 7,250 | 7,250 | 2,416 | 1,450 | 725 | 362 |
50,000 | 13,750 | 36,250 | 36,250 | 12,083 | 7,250 | 3,625 | 1,812 |
100,000 | 24,750 | 75,250 | 75,250 | 25,083 | 15,050 | 7,525 | 3,762 |
500,000 | 90,750 | 409,250 | 409,250 | 136,416 | 81,850 | 40,925 | 20,462 |
1,000,000 | 145,750 | 854,250 | 854,250 | 284,750 | 170,850 | 85,425 | 42,712 |
このように羅列してみると「時給いくら以上ほしいのか」によって値決めができますね。
例えば、3時間かかる仕事で時給2000円ほしいなら約1万円の商品価格設定が必要になります。
現実的には10万円以下の商品がほとんどだと思いますが、
高額商品を短時間で行えれば大変な時給になっていきます。
欲しい金額と払ってもらいたい金額の乖離に気を付けよう
手数料(+消費税)によって“自分が欲しい金額”と“お客さんに払ってもらいたい金額”に乖離が生まれることに気が付きます。
「この仕事なら1万円欲しい」と思って1万円で出品しても、実際に入ってくるのは7,250円です。
しかしお客さんは1万円払っているわけですね。
実際に1万円欲しいなら約14,000円という価格にしなければいけませんが、お客さんにその価格を払ってもらうのは高すぎると思う場合もあるかもしれません。
4,000円の差は大きいですよね。
この差額を考えてバランスの良い価格設定が必要になります。
先に時給を設定して損しない商品づくりをする
ココナラで楽しく仕事をしたけど、振り返って時給を計算したら数百円だったなんてこともあると思います。
もちろんお金のためだけではないし、あまり慣れていないなら時間がかかっても仕方ありません。
しかし、あまり効率が悪いのでは長く続けることも難しいと思います。
ココナラでは自由に商品づくりができるわけですから、いかに自分が損しない形の商品を作るかがポイントになります。
そのためには、先に時給設定をして何時間でできるのかを想定することが肝心です。
時給を基準にした商品づくりの例
普通の一般的なアルバイトが時給1,000円ぐらいだとしたら、ココナラでは時給2,000円以上は欲しいとします。
・時給2,000円欲しい場合の商品の価格は、
3時間かかる仕事なら10,000円、5時間かかるなら15,000円という価格の商品にする必要があります。
・時給3,000円欲しい場合の商品の価格は、
3時間かかる仕事なら13,000円、5時間かかるなら21,000円という価格の商品にする必要があります。
このような計算にするためには、依頼をこなす時間を安定させる必要あり、時間を安定させるには「テンプレート式」の商品が適しています。
テンプレート式の商品づくり
テンプレート式の商品の例としては、
●アイコンイラストなら、髪型・髪色・表情・1アイテムの指定をしてもらって作成。
●WEBページ制作なら、フォーマットを選んで、写真と文字を変更するだけ、という商品。
●翻訳の仕事なら3,000文字で1,000円。
といった感じですね。
現在ココナラで出品されている商品を見ると、このようなテンプレート式のものが多くあります。
自分のスキルの価値に見合った商品づくりをする
時給を基準に商品づくりや価格設定をしても、実際のスキルや商品内容がその価格に見合ってなければ売れません。
実際に売れている他の人の商品をよく見るのも良いと思います。
あとは、スキルの高い低いに関わらず、隙間産業的に他にないサービスを作り出せるのもココナラの面白いところです。
ぜひオリジナルな商品を開発して出品してみてください。