技術者・デザイナー必携! 『形状設計ノウハウ集 熟練設計者の頭の中にある,知恵と工夫を教えます』発売

インプレスグループから、2021年6月25日に『形状設計ノウハウ集 熟練設計者の頭の中にある,知恵と工夫を教えます』が発売いたしました。

形状設計ノウハウ集 熟練設計者の頭の中にある,知恵と工夫を教えます
【著者】松岡 由幸
【仕様】A5判・並製・カラー&モノクロ・本文146頁
【発売日】2021年6月25日

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本書の内容紹介

本書は、熟練設計者が有する形状設計のノウハウ(知恵、工夫)をわかりやすく解説し、それらのノウハウを設計実務に容易に活用可能とする、設計者、エンジニア、デザイナー必携の実用書です。形状とその強度や剛性といった力の関係に注目し、熟練設計者の方々から集めた50項目の形状設計ノウハウを紹介します。その際、次の3つの特長を有するよう、心がけました。

ノウハウがひと目でわかる

・ノウハウの適用前(Before)と適用後(After)の組み合わせを、VisibleList(一覧表)にまとめるとともに、各ノウハウの頁の冒頭に掲載した。
・設計現場で用いる専門用語を、関連するノウハウの頁で解説した。

ノウハウの効果が理解できる

・ノウハウの効果を端的に図解した。
・効果の計算結果を図で示し、効果がある理由をわかりやすく解説した。

ノウハウが適切に使える

・身近な使用例を紹介した。
・ノウハウで使用される材料、加工などの条件とその注意事項を示した。

読者の方々には、本書を活用されることで、設計者が行う設計行為の本質的な意味や、形状設計ノウハウを活用する意義を理解していただければ幸いです。

※本書は、2010年に日刊工業新聞社から発行された『図解 形状設計ノウハウハンドブック ―デザイン科学が読み解く熟練設計者の知恵と工夫』を再編集し、発行したものです。

本書の目次

Visible List -棒状ノウハウ
Visible List -板状ノウハウ

1.デザイン科学が読み解く形状設計ノウハウ
1.1 形状設計とは -逆問題としての難しさと魅力
1.2 形状設計における思考 -分析,発想,評価
1.3 形状設計ノウハウとは -知識とノウハウ
1.4 形状設計ノウハウ -発想に生かせ
1.5 形状設計ノウハウ -熟練設計者に学べ
1.6 形状設計ノウハウ -「状態」に注目せよ

2.形状設計ノウハウ
形状設計ノウハウの見方
01 パイプの使用
02 楕円パイプの使用
03 テーパパイプの使用
04 電縫管におけるシームの配置
05 拘束端へのインナパイプ・アウタパイプの追加
06 角パイプの使用
07 パイプ同士の十字溶接周り形状の工夫
08 パイプ同士の鋭角溶接周り形状の工夫
09 パイプのR部周り溶接形状の工夫
10 パイプに固着したブラケット形状の工夫
11 軸の段付き部周りのキー溝位置の工夫
12 平板上の軸穴に対する段付き部の設置
13 ボックス構造の締結用穴部の配置
14 ボックス構造におけるブラケットの工夫
15 開断面から閉断面への断面形状の徐変
16 L形断面フレームの使用
17 Z形断面フレームの使用
18 C形断面フレームにおける縦壁形状の工夫
19 C形断面フレームへの斜めフランジの設置
20 I形断面フレームへのスチフナの設置
21 上縁部と下縁部を有する梁へのトラスの追加
22 フレームへの肉抜き穴の設置
23 コーナーパッチの形状の工夫
24 ラーメン構造の角部形状の工夫
25 トラスの使用
26 X型トラスの使用
27 波型板の使用
28 平板への縦通材の追加
29 外向き開断面の縦通材取り付け方向の工夫
30 平板へのビードの設置
31 ブラケットへのビードの設置
32 平板への十字ビードの設置
33 コーナーへのビードの設置
34 リブの端末形状の工夫
35 ブラケットへのフランジの設置
36 コーナー周りの部材端面形状の工夫
37 直線部と曲線部を結ぶR部の設置
38 平板へのリブの設置
39 ボスへのリブの設置
40 肉抜き穴周りへのフランジの設置
41 平板上の軸穴へのフランジ付きパッチの追加
42 平板へのフランジの設置
43 フランジ間を結ぶリブの設置
44 接合部の配置の工夫
45 接合部の千鳥配置
46 ボルト締結へのピンの追加
47 ボルト側とナット側の同一径ワッシャの設置
48 荷重方向に対するスポット溶接位置の工夫
49 アーク溶接ビードの位置の工夫
50 高剛性部位への接合部の配置

3.デザイン科学講座
3.1 デザイン科学
3.2 AGE思考モデル
3.3 多空間デザインモデル
3.4 多空間デザインモデルと形状設計過程

Column 1 ある新人設計者の話(その1) ─ブルドーザー状態の日々
Column 2 ある新人設計者の話(その2) ─コピー用紙の箱
Column 3 ある新人設計者の話(その3) ─恩送り

本書の著者

松岡 由幸(まつおか よしゆき)
博士(工学)
慶應義塾大学名誉教授/早稲田大学客員教授
デザイン塾主宰、企業コンサルティング
専門は、デザイン科学、設計工学、プロダクト・システムデザイン、製品開発システム論、科学技術史・科学哲学。
AGE思考モデル、多空間デザインモデル、Mメソッド、デザイン二元論(創発デザインと最適デザイン)など、デザイン科学の基礎となる理論を構築。デザイン・設計に時間軸を組み込む「タイムアクシスデザイン」の提唱。これらを用いて、多くの企業とのコラボレーションによる新製品・システムの開発を実施。

日本デザイン学会(会長)、日本設計工学会(副会長)、横断型基幹科学技術研究団体連合(理事)、日本工学会(フェロー)、日本機械学会(フェロー)、基礎デザイン学会(監事)、CG-ARTS協会(委員)、The American Society of Mechanical Engineers(ASME)、The Design Society、Association for Computing Machinery(ACM)、 Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)などの学協会にて活動。
米国イリノイ工科大学デザイン研究所客員フェロー、経済産業省・文部科学省関連の各種委員、機械工業デザイン賞専門審査委員なども歴任。

著書は、『デザイン科学事典』(編集委員長、丸善)、『モノづくり×モノづかいのデザインサイエンス─経営戦略に新価値をもたらす10の知恵』(近代科学社)、『デザインサイエンス─未来創造の“六つ” の視点』(丸善、英文翻訳書・韓国語翻訳書も出版)、『タイムアクシスデザインの時代─世界一やさしい国のモノ・コトづくり』(丸善)、『デザイン科学概論─多空間デザインモデルの理論と実践』(慶應義塾大学出版会)、『Mメソッド─多空間のデザイン思考』(近代科学社)、『もうひとつのデザイン─その方法論を生命に学ぶ』(共立出版)、『創発デザインの概念』(共立出版)、『最適デザインの概念』(共立出版)、『ロバストデザイン─「不確かさ」に対して頑強な人工物の設計法』(森北出版)など多数。

形状設計ノウハウ集 熟練設計者の頭の中にある,知恵と工夫を教えます
【著者】松岡 由幸
【仕様】A5判・並製・カラー&モノクロ・本文146頁
【発売日】2021年6月25日

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