XP-PEN Artist 15.6の購入レポート【買ってよかった理由】

XP-PENの液晶タブレット、Artist 15.6を購入・使用レポートです。

結論的には、買ってよかった!と思っています。
製品選びは、人それぞれの目的や用途、環境などにもよりますので、私がどのような経緯で購入し、買ってよかったと思ったかをご紹介したいと思います。

購入に迷っている方への参考になれば幸いです。

使用用途は趣味のイラスト+α

目的は趣味でイラストを描くためです。頻度も少なく月に1~3枚程度で、大作を描くという感じでもありません。本当にライトな趣味です。
これに加えて、デザイナーであることと、写真もやっていますので、レタッチなどに使えればと考えて購入しました。

購入経緯はペンタブからの買い替え

これまではペンタブ(板タブ)を使っていました。機種はwacomのintuos3で、使用ソフトはPhotoshopです。概ね問題なく使っていたのですが、描いていると突然最強の筆圧になってしまう、という問題を解消できませんでした。
この筆圧の異常が最も大きな要因ではありますが、単純に液タブが欲しかったというのもあり、購入しました。

比較検討した製品はwacomとiPad pro

よくある比較ですね。私も同じように検討をしました。

Wacom Cintiq 16との比較

wacomのWacom Cintiq 16 はスペック的には、今回購入したXP-PEN Artist 15.6とほぼ同等です。もちろんペンの質やドライバがwacomであるなど、色々と違う点はあるのですが、最も大きな違いは価格です。
AmazonでXP-PEN Artist 15.6が¥34,500 Wacom Cintiq 16は¥66,634です。(2019年7月25日調べ)
この2倍の価格差が最終的な決め手でした。

iPadProとの比較

また、iPadProであればパソコン要らずで、寝ながらでも作業ができるし、普通にタブレットとしての使い道もあります。価格はもちろん10万コースなので高いです。
このiPadProとの比較の決め手は、Photoshopを使いたいからでした。iOS用のPhotoshopもありますが、やはりPC用のPhotoshopを使って、スペックの高いパソコンと繋いで使いたいという点で、Artist 15.6に軍配が上がりました。

Artist 15.6の使い心地

画面サイズはちょうどよい

15.6インチという画面サイズは、絵を描くのに十分とは言えないと思いますが、小さすぎて描けないということもありません。これ以上大きいと物理的なスペースの問題もあるので、結論的にはちょうどいいと思います。
また、解像度はフルHDで1920x 1080です。絵を描く距離で見るとドットが見えます。しかし、特に描くときに気になることはありませんでした。

視差が結構あるがすぐに気にならなくなる

視差の状況

ペン先が設置する部分と、実際に描画される部分の距離を視差と言いますが、2mm程度あるかと思います。iPadProや上位モデルの液晶タブレットだと、これが無いので紙にペンで描いている感覚により近いのですが、視差があるほどその感覚から離れていきます。
ただ、この視差は数回の使用で慣れました。あまり気にならないですし、これのせいで上手く描けないということは無いと思います。
また、キャリブレーションでペンの設置部分と描画部分の視差調整ができます。これによって視差による違和感と最小限にしてくれます。

描き味もグッド

筆圧の感度やペンの滑りなど、とても良いと思います。iPadProやwacomの上位機種を常用したことは無いため、それらとの比較はできませんが、今まで板タブを使っていた者としては何も不便は無く、使い始めてすぐに手に馴染みました。

ペンの使い心地も問題無い

wacomのペンと違って逆の部分が消しゴムにならず、ボタンでの切り替えになります。ただ、これもすぐ慣れます。もしかしたらペンを逆さにするよりも早いかもしれません。

モニタの色はまぁまぁ

色は非常に良いとは言えず、他のモニタやスマートフォンの画面と比べると結構違います。私の感覚では、コントラストが弱く、特に暗い領域の色の差が出にくいような気がします。そのため、他のモニタで見ると意外とコントラストが強かった印象です。

スタンド機能は無い

スタンド機能が無いので、デフォルトでは机に平置きすることになります。この状態だと非常に首が疲れてきますし、もう一つのモニタで参考画像などを出していると目の移動が大変です。これについては別途スタンドを用意した方がいいかなと思います。

その他気になった点

本体が熱を持つので描いているときに少し手が熱いのが気になりました。冬は暖かいのかもしれませんが、、
また、ケーブル一本での接続なので、本体を90°回転させて縦にして使うこともできますが、ここで視差の問題が出てきます。正常な位置で使っているときと、縦位置にした時とでペン先の接地位置と描画位置が違ってきます。

総合的に、ライトユーザーならベストな選択

趣味の範疇でイラストを描きたい、とか、板タブレットを使っているけど液晶タブレットを使ってみたい、という人であれば、コストパフォーマンスを含めてベストな選択だと思いました。
これが仕事で使うもので、毎日何時間も使うとなってくると、確かにwacomや上位機種の方が良いかもしれませんし、外で使いたいという希望ならiPadProが良いでしょう。様々な状況や判断基準の中で絶対的なことは言えませんので、あくまで“私の環境と選択”をご紹介しました。

参考サイトと後継機

XP-PEN公式サイトArtist 15.6
https://www.xp-pen.jp/product/188.html

XP-Pen Artist15.6 にはXP-Pen Artist15.6 Proという後継機があります。
価格は少し上がりますがこちらもおすすめです。

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