ペンタブレットと液晶タブレットのメーカーに「GAOMON(ガオモン)」というメーカーがあります。
主に Amazonで販売されていますね!
GAOMONはどんなメーカーで、製品は良いのかをWACOMやXP-Penと比較することで検証していきます。
ペンタブや液タブを買うときのよくある悩みで、
「本当はWACOMが欲しいけど高いから他のメーカーで探そう、、
XP-PENにHUIONか、、あれ、GAOMONってなんだろ?」
っていう感じで見つける人が多いのではないでしょうか。
GAOMONとWACOMの比較、始めていきましょう。
※この記事の価格表記は2020年3月時点でのAmazon価格です。
そもそもGAOMONとはどんな企業なのか
GAOMONの正式名称は「GAOMON TECHNOLOGY CORPORATION(ガオモン テクノロジー コーポレーション)」です。
中国のハイテク企業で、2016年9月以降に市場が拡大。
主な製品は、ペンタブレット・液晶タブレットなどの手書き入力機器であり、コアテクノロジーを独自に研究開発しているとのことです。
公式サイトにある原文の翻訳は以下の通りです。
GAOMON TECHNOLOGY CORPORATIONは、アニメーション製品や手書き入力デジタイザー製品などのコアテクノロジーを独自に研究開発することで知られる中国のハイテク企業です。GAOMONの主な製品ラインには、USBペンタブレット、ワイヤレスペンタブレット、署名パッド、ペンタブレットモニター、LEDトレースボードが含まれます。
グラフィックタブレット製品の成功したラインのおかげで、GAOMONは2011年から中国の現地市場で有名な開発者になりました
GAOMONは2016年9月以降他の市場に拡大しました。 2016年9月7日にAmazonで販売されたGAOMON S56Kの発売。今後ますます多くのGAOMON製品が国際市場に参入します。
GAOMON公式サイトより ( https://www.gaomon.net/ )
GAOMONの製品ラインナップ
GAOMONの製品は大きく分類して次の4種類です。
- ペンタブレット
- 液晶タブレット
- LEDライトパッド(トレース台)
- その他アクセサリー類
トレース台を出しているところを見ると本当に描画ツールに特化したメーカーというイメージで好感を持てます。
今回はペンタブレットと液晶タブレットだけに注目します。
ペンタブレット(板タブ)は4種類
製品型番 | 描画領域 | ボタン数 | ペン | 価格 |
PenTablet S620 | 約7.6インチ | 4個 | 充電不要 | 感度8192 | ¥3,796 |
PenTablet M10K 2018 | 約11インチ | 11個+スクロール | 充電不要 | 感度8192 | ¥6,959 |
PenTablet M106K | 約11インチ | 12個 | 充電式|感度2048 | ¥6,499 |
PenTablet S56K | 約7.8インチ | 無し | 単4電池 |感度2048 | 販売終了? |
選択肢に入るのは上の2つ、「PenTablet S620」と「PenTablet M10K 2018」だけですね。
ペンタブのラインナップは少ないと言えるでしょう。
液晶タブレットは5種類
製品型番 | 画面サイズ | ペン | 価格 |
PD156 PRO | 15.6インチ | 電源不要 |感度8192 | ¥39,999 |
PD2200 | 21.5インチ | 電源不要 |感度8192 | ¥43,999 |
PD1561 | 15.6インチ | 電源不要 |感度8192 | ¥36,999 |
PD1161 | 11.6インチ | 電源不要 |感度8192 | ¥21,999 |
PD1560 | 15.6インチ | 充電式 |感度8192 | ¥28,999 |
液タブに関しても選択肢に入るのは上の2つ、「PD156 PRO」と「PD2200」ですね。15.6インチか22インチかの2択と考えて良いでしょう。
ペンタブ・液タブ共にランナップは少ないです。
WACOMは当然のこと、XP-PENやHUIONと比べても実質的な選択肢が非常に少ないです。
売れ筋スペックの製品だけ出してるという印象ですね。
それでは、これらの製品をWACOMやXP-Penと比較していきましょう。
GAOMON製品とWACOM製品のスペック比較
近いスペック(クラス)の製品同士をメーカーごとに比較してみます。
サイズが近いことを最も重視しています。
●ペンタブレット(11インチ)の製品比較
GAOMON PenTablet M10K 2018|¥6,959
Wacom Intuos Pro Medium|¥35,985
一目瞭然ですがGAOMONはとにかく安いですね。
サイズは同じなのにこれだけ安ければGAOMONが良いとなりそうですが、
その他の違いは沢山あります。
以下はWACOMの有利な点です。
■無線接続( Bluetooth接続 )ができる。
ワイヤレスで使えるとなると使用環境が大幅に変化しますね。
■タッチ入力ができる。
描画領域を指でタッチすることで操作ができます。
絵をかきながら指で拡大したり縮小するなどの操作ができ、こちらも作業方法が大きく変わる要素ですね。
■WACOMのドライバやブランド・信頼性がある。
商品そのものではありませんが重要なポイントです。
ドライバ…製品をパソコンに認識させたり、設定をするソフトウェアで、メーカーごとに固有のものになります。このソフトウェアの品質も使い勝手に大きく影響します。
●液晶タブレット(15.6インチ)の製品比較
GAOMON PenDisplay PD156 PRO|¥39,999
Wacom Cintiq 16|¥66,420
ここでの価格差は2万程度で、極端な差はありません。
ただし、WACOMのCintiq16はWACOMの中での廉価版になります。
性能面に関しても極端な差は無いので、ドライバやブランドを気にせず価格だけで決めるならGAOMONを選ぶのも良いと思います。
●液晶タブレット(22インチ)の製品比較
GAOMON PenDisplay PD2200|¥43,999
Wacom Cintiq 22|¥106,200
22インチになると価格差が大きくなります。倍額ですね。
そのうえWACOMのCintiq 22はWACOMの中で廉価版です。
いかにWACOM製品が高いかが判りますね。
どうしても22インチというサイズが欲しくて、でも10万は出せないとなると、十分にGAOMONという選択肢が出てきます。
もちろん、先ほど同様にドライバやペンなど全体の品質や信頼性に関してはWACOMは絶対的なものです。
XP-PenやHUIONの製品との比較
GAOMONとWACOMの比較では価格も性能もブランドも差が大きいので、
とにかく安く買いたいならGAOMON
良いものが欲しいならWACOM
というシンプルな選択基準で良いと思います。
ただ、XP-PenやHuionの同じく安いメーカー同士で比べるとどうでしょうか。
15.6インチの液晶タブレットを並べてみましょう。
GAOMON PD156 PRO |¥39,999
GAOMON 液晶ペンタブPD156 PRO 15.6インチフルラミネーションディスプレイ 9個ショートカットキーと8192電源不要なペンと傾き検知機能搭載 液タブ
Artist 15.6 Pro|¥44,828
XP-Pen 液晶タブ Artistシリーズ 15.6インチ フルラミネートIPSディスプレイ エクスプレスキー8個 Artist 15.6 Pro
HUION液タブ Kamvas 16 15.6インチ|¥39,999
HUION液タブ Kamvas 16 15.6インチ 液晶ペンタブレット傾き検知機能 筆圧8192充電不要ペン アンチグレアガラス搭載 フルHD Adobe RGB75% GS1561
このように見るとあまり差がありませんね。
しかし、この中ではXP-Penの製品は新しいラインナップになっています。
日々進化しますから、できるだけ新しいものがいいですね。
WACOMの上位モデルと同等の製品は他のメーカーには無い。
ペンタブや液タブの安いメーカーは色々とありますが、
WACOMの上位モデルの製品だけは、同じようなものは他のメーカーにありません。
そのため、プロとして仕事に使ったり、本格的に費用をかけて良いものが欲しいという場合には絶対にWACOMがお勧めです。
例えば以下のような製品ですね。
また、下記の記事ではGAOMON以外のWACOM/XP-PEN/HUIONの液晶タブレットを紹介していますので、ご参考にしてください。