【初めてカメラを買う人向け】初心者のカメラの選び方

今回は初心者向けのカメラの選び方を考えてみました。

私はカメラを本格的に始めてから約6年ほどになります。メインで使っているのはCanon EOS 6D。よく撮影してきたのは、人物、夜景が主です。ロケーション撮影からスタジオ撮影の経験もあり、現像からレタッチまで一貫してやっています。
大体の周辺機材も揃えていて、それぞれ購入する際に一通り悩みました。

そのため、初心者~中級者がカメラや機材を選ぶときに悩むことが解ります。
ここでは、本当にカメラを全く知らない、初めて買うぐらいの人が、どういう基準で選べばいいのかを解説します。

ここでは具体的なお勧めする機材は挙げずに、選ぶときの考え方を紹介したいと思っています。そして、最終的には、必ずお店に行って実機を触ることをお勧めします。

これだけは知っておくべき、選択に重要なカメラのスペック

メーカーや広告の印象で選ぶのもいいですが、きちんと選んで後悔しないようにするなら、選択する際に大きな分かれ道となるカメラスペックの読み方は知っておいたほうが良いです。

センサーサイズ

カメラが光を受け止めて写真を記録するセンサーのサイズです。大きいほど値段が高く、画質が良いです。
フルサイズ > APS-C > マイクロフォーサーズ > 1.5インチ > 1インチ といった段階でラインナップがあります。
フルサイズはハイエンド。プロ用。あるいはアマチュアでもハイクラス。
APS-C、マイクロフォーサーズはミドルクラスで価格・スペック的にバランスが良い。プロでも使っている場合もある。
それ以下はコンパクトデジカメなどに多く搭載されているサイズ。

レンズ交換式か、そうでないか。

レンズが交換できるものと、できないものがあります。
交換できる方が写真撮影の幅が広がるが、扱いは面倒になる。
交換できないものは、扱いは手軽だが、後から他のレンズを買って、違った写りを楽しむ、といったことはできない。
大抵の場合、交換できるカメラの方が画質が良い(レンズにもよる)。

ファインダーが有るか無いか。もしくは電子ビューファインダーか。

ファインダーは写真を撮るときに覗く部分のことです。
ファインダーが無いということは、画面を見ながら撮ることになります。スマホで撮るときと同じです。
ファインダーがある場合、レンズから入る光を、カメラ内のミラーを通して直接見れるものを光学ファインダーといいます。
もう1つが、電子ビューファインダーと言って、カメラ内のセンサーが受け止めた光を、ファインダーの中にある画面で見ながら撮影をするものです。

モニターがバリアングルか、そうでないか。

カメラ背面のモニターは可動するものと、しないものがあります。
可動するものをバリアングルモニターと言います。バリアングルだと、レンズ側にモニターを向けて自撮りができるものが多いです。
バリアングルでないと、モニターは固定式なので角度を変えたりできません。

なぜカメラを買うのか。目的別にカメラ選びを考えてみる。

カメラを買うにはそれぞれ目的があるはずです。よくある目的別に、どう選べばいいかを考察します。

旅行や結婚式があるので良いカメラが欲しい

旅行や結婚式などの予定があり、そこで写真を撮りたいのでカメラを買いたいが、どうせこの先も使うだろうし、せっかくなので良いカメラを買っておきたい。

このような場合には、画質は求めるけど、撮り方や使い方、あるいは周辺機材などを研究していくほどの考えは無い、という場合が多いのではないでしょうか。
また、カメラを“使うときに使いたい”という考えですので、カメラの大きさはそれほど気にせず、コンパクトさへのこだわりは少ないかもしれません。

このような場合には、ミラーレス一眼の初心者機あたりがちょうどいいのではないでしょうか。コンパクトデジカメでは、おそらくその画質に今一つを感じるかもしれません。5万~10万ほどの予算で考えるのがお勧めです。

新たにカメラの趣味を初めて、これから研究していきたい。

カメラの趣味を始めたい。カメラを通して新しい仲間に出会ったり、コミュニティーに入ったり、自分の作品も作りたい。撮影方法や機材などの知識も深め、長く自分の趣味として続けていくかもしれない。そのため、とりあえずまずはカメラ本体が欲しい。

このような場合、私がまずお勧めしたいのは、ハイエンド機種を中古で買うことです。
初心者機から入って段階的にハイエンドな機種を買うという考えもあるのですが、カメラはカメラなので基本的なことは同じです。いつかハイエンドに辿りつくことが目標なら、初めからハイエンドを使う方が良いです。しかし、いきなり高いカメラを買うのはためらわれますよね。そのため、型落ちの中古を買うのが良いのです。
また、もし身の回りに撮影を教えてくれる人がいる場合、その人もハイエンド機を使っている場合が多いでしょう。同じグレードのものを持っていた方が解りやすいです。

予算の考え方ですが、カメラを学び写真を習得していくとなると、カメラ本体と同等かそれ以上の予算が、他の機材にかかってきます。
いくらでも予算が出せるなら話は別ですが、カメラ本体にお金をかけすぎると他のものが買えなくなってしまいます。中古で5~8万くらいでハイエンドな本体が買えるといいのではないでしょうか。

いつでも持ち歩き、気が付いた時に撮影をしたい。

インスタグラムなどに投稿する写真を、スマホよりクオリティ高く撮影したい。どこに行くにも持ち歩いて、お料理や花、風景、なんでも良いなと思ったら写真を撮りたい。

こんな場合には、何よりカメラ本体の大きさが重要だと私は思います。大きな一眼レフカメラを使っていますが、”今日は撮影するぞ”という時じゃないと、ほとんど持ち歩かないです。
また、大きなカメラを持っていると、出かけて遊んでいることよりも、撮影しにきたような雰囲気になりやすいです。

普段使っている鞄の大きさとの相談にもなりますが、ハイエンドなコンパクトデジカメか、できるだけ小さいミラーレス一眼、あたりが良いのではないかと思います。

何を撮りたいのか、被写体別にカメラ選びを考える。

被写体によって、撮り方や必要な機材が変わってきます。もちろんカメラ本体の選び方も変化してきます。

人物を撮りたい

人を綺麗に撮るには、ボケ感、光が重要になってきます。つまり、レンズは交換式で、単焦点という種類のボケやすいレンズを装着できるほうが良いです。また、室内など暗い環境で撮る場合には、ストロボがあったほうが良いです。

ミラーレス一眼か一眼レフ、レンズは単焦点、ストロボは外付けがあると良いでしょう。

風景が撮りたい

風景写真には広角レンズと三脚があると良いです。コンパクトデジカメでも広角にはできるので、画角に困ることは少ないと思います。三脚を持ち出すと、手軽さが一気に減りますが、コンパクトなものも売っています。

動物やスポーツが撮りたい

動物園やスポーツ観戦は、基本的に被写体の距離が遠いので、望遠レンズが欲しくなります。コンパクトデジカメや、初めから付属しているレンズでは望遠の距離が足りなくなると思います。やはりレンズ交換式で、望遠レンズという組み合わせが良いでしょう。
また、望遠になるほど手振れがシビアになりますし、被写体が動くということはカメラも動かすので、やはり手振れが気になります。手振れ補正機能が優秀なカメラを選ぶと良いでしょう。

色々と何でも撮りたい

固定した被写体はなく、いろんなものを撮って楽しみたい、という場合には、やはりレンズは交換式が良いです。いくらカメラの撮影モードを変えても、レンズの違いを上回る変化はありません。広角・標準・望遠と三本くらいのレンズとストロボを1つ持っていると、楽しみがぐっと広がります。

予算でカメラを選ぶ

予算がいくらでもあるなら問題無いのですが、趣味に使えるお金って限られていますよね。具体的な予算というよりは、楽しむならこれでいいかな、と思う考えをお伝えします。

中古という選択肢を沢山取り入れよう

中古商品って慣れない人には手が出しづらいですよね。特にヤフオクやメルカリなど個人間での取引となると不安もあるかと思います。
しかし、ソフマップなどのちゃんとした業者であれば、保証も付いていますし商品の説明もきちんとしてくれます。
新品で最新機種を買うよりも、中古で2~3年前くらいの機種を選べば格段に安くなります。性能面でも、中古のハイエンド機の方が同じ費用でもいいものが買える場合もあります。スペックを読めるようにしてしっかり選ぶと良いです。

Amazonで中国製の周辺機材を買う

ストロボなどはカメラメーカーの純正製品よりもAmazonで中国製のものが安いです。中国製だからと品質が悪いわけではなく、GodoxやNeewerなど、信用できるメーカーがあります。純正の10分の1くらいの価格で買えることもあります。

カメラ本体のメーカーの選択が周辺機材の選択に影響する

最近ではSONYのアルファが大変人気です。しかし、市場に出回っているカメラの数としてはCanonやNIKONがどうしても多いです。そのため、中古レンズなどCanonはとても買いやすいです。種類も多く、古いものなら安く買えることも多いです。
予算はそんなにないけど、色々なレンズ機材を沢山使ってみたい、という人は、CanonやNIKONがおすすめです。

カメラの見た目で選ぶ

カメラは首から下げたり、手に持つものですから、その人の印象にも影響します。ハイエンド機になると、大体黒くて大きいものですが、ミドルクラスや、コンパクトデジカメなどでは、色々なデザインがあります。
カメラの性能や目的などではなく、見た目で選んでしまう、というのも全然良いと思います。
何をどう撮りたいのか、と同じくらい、どのようにカメラを楽しみたいのか、が重要なことです。

撮影したらどうするかも考えておこう

撮影した写真はどうしますか?SNSにアップするか、印刷してアルバムを作るか、色々な落としどころがあると思います。
SNSに手軽にアップするなら、カメラ本体とスマホをWi-Fiで接続できるものが良いですね。プリントするなら、メモリーカードを写真店などに持っていき、プリント機で出すのが手軽です。インターネットからアルバムを作ってくれるサービスもあるので、その場合には一度パソコンに取り込むことになるでしょう。

カメラの中に写真をずっと入れたままという人も多くいます。それでも構わないのですが、撮った写真をパソコンで画像処理するのか、プリントするのか、SNSにアップするのか、あるいは人にあげるのか。どうするのかを考えておくと、カメラや機材、周辺機器の選び方も変わってきます。

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