会社がつまらないと感じたら自分の主体性を考えてみる

最近会社がつまらない、面白い仕事が無い、良い経験を積めないと考えているなら、転職などに行動を移す前に考えてみるといい話です。

簡単に結論を先に言ってしまうと、どの会社に属していようが結局は「主体性」をどれだけ持てるかが面白さや経験値に繋がります。
「そんなの解ってるけど、その主体性が持てないんだよ!」って思うかもしれません。それぞれの会社の環境もありますからね。

あくまで1つの観点として、この主体性についてお話していきます。

主体性を持って仕事をすることの難しさ

「主体性」の意味はgoo辞書によると次のように解説されています。

しゅたい‐せい【主体性】 の解説
“自分の意志・判断で行動しようとする態度。「主体性のない人」「主体性をもって仕事に取り組む」”

goo辞書(https://dictionary.goo.ne.jp/)

会社や仕事において主体性を持つとは、例えば「売り上げを伸ばしたい」と本当に自分自身がそう思い、それに向かって自分の意志で行動することです。

この主体性が無いと、言われたからやりました、といった受け身の仕事になってしまうわけですね。

言葉で解説するだけなら簡単ですが、実際にここまでの意思を持つことがなかなか難しいわけです、なにせ自分が起ち上げた会社ではないし、やっぱり指示は上から下りてくるからです。

そのうえ、じゃあ主体性を持って自分の意志や考えで行動すればいいのかと言うと、その考えや行動が会社にとって必要であるかはまた別であり、余計なことをしないで言われた通りにやってくれ、となってしまう場合もあります。

だからこそ、会社において主体性を持って仕事をするというのは誰にも簡単なことではなく、受け身になりやすくなり、結果的に”仕事がつまらない”となってしまうわけですね。

会社が求める人材、育てたい人材

会社に就職すると研修がありますよね。
特に大企業の新卒ともなれば数か月間も期間があって色々なことを学びます。

研修では基本的なビジネスマナーや業界のこと、会社のことを学び、これを経てようやく会社の一員として各部署に配属され仕事が始まっていきますね。
最初はこれでいいんです。

そして、ここからさらに先の人材育成として、見どころのある人材に難しい仕事を与えてみたり、昇進があったりします。

そうして上り詰めた人は最終的に部長や役員というポジションについていきます。
(もちろんハイクラス転職でそのポジションにいる人もいます)

こうした新入社員から部長・役員というポジションへの経過には、「能力がある」「結果を出せる」などの解りやすい事実や人間関係的な要素もあります。これも1つの能力ですね。

会社でポジションが上になるほど与えられるものは「権限と責任」です。「自由と責任」と言い換えても良いですね。物事を決めたり、新しく始めたりする権限と、それに伴う責任というのが上のポジションになるほどに与えられるわけです。
これってさらに言い換えると、「主体性を持つ権利」を与えられるというわけです。

つまり、主体性を持ってどんどん行動していいよ!っていう人に上のポジションを与えていくわけです。

みなさんの会社の部長や役員の方々はいかがですか?
うちの会社は全然こんな感じじゃないよ!っていう人もいるかもしれませんが、だいたいこういう構造になっているのではないでしょうか。

面白い仕事とか良い経験ってなんだろう?

会社の中だけで自分の夢や目標を叶えたり、思い通りの成長を遂げるのはなかなか難しいことです。
それでもみんな、自分ができるだけ面白いと思える仕事をやりたいわけです。

そもそも何が面白いとか良い経験かは人それぞれですから一概には言えませんよね。仕事内容よりも良い人間関係の中で過ごすのが楽しいという人もいるでしょう。

ただ、仕事が面白くなるまでには「時間がかかる」ことがあります。

石の上にも三年とか、とりあえず入った会社で3年は働こうとかいう言葉がありますよね。
「こんな考え古すぎる!」という意見もあります。確かに古いと思いますし、全ての事例にこれが当てはまるとは思いません。

それでもやっぱり時間が経って見えてくる会社のこと、仕事の面白さがあります。もちろんただ時間が経てば良いわけじゃなく、主体的な行動をしていく中で見えてくるものです。

じゃあその見えてくる面白さってなに?って聞かれたら、それが「人それぞれ」なんです。

その面白さを見つけることができたら、それまでの時間が「良い経験」なんだと思います。

時間が経っても面白さが見つからないよ!っていうなら確かに他を探してみるのも良いかもしれませんが、本当にできる限り主体性を持って行動できているか自分に聞いてみましょう。

面白い会社、楽しい仕事

世の中には面白い会社や楽しい仕事があって、それに就けば自分も楽しく働ける!という考えもありますね。
いやこんな露骨な言い方だと「そんなこと思ってない!」って言われちゃうかもしれませんが、就職先を探すときってこういう期待を持つものじゃないでしょうか。

じゃその面白い会社とか楽しい仕事って、どうして存在してるか、それは

「誰かが主体性をもって頑張って作った!」からです。
(どうしても主体性に結び付けたい)

結局は会社も仕事も人が作り出したもので、それを作った人がいるわけです。

行った先が面白い会社じゃなかった、楽しい仕事じゃなかったという結末になるよりは、自分で楽しい仕事を作ったり、仕事の楽しさを見るけるほうが確率が高くなるのではないでしょうか。

そのためには、やっぱり主体性が重要なんですね。

会社の中でのポジションとキャラクター

主体性主体性って何度も言ってきましたが、最初にも言った通り主体性を持つのは簡単ではありません。

肝心なことは、「自分が発揮して良い主体性の規模」を見極めることです。

いくら頭が良くて仕事ができても、新参者がいきなり大きなことは言いづらいし、周囲も受け入れてくれません。こういうのを悪しき文化と捉える人もいるかもしれませんが、会社って人間の組織であり、独自の文化があり、それまでの膨大な時間があるわけですから、どうしたってこうなります。

必要以上に委縮するのも良くないし、ポジションに合わないほど大きな行動を起こすのも難しいです。

そのため、発揮して良い主体性の規模を広げるには、「周囲から認められる」というステップが必要になります。
周囲から認められるには、努力や結果、そして時間の経過も必要になってきます。
(だいたいドラマとかでもそうですよね。)

逆に言うと、入社してすごく時間が経ってる人が全然主体性が無かったらダメですよね。

だから、自分に見合った規模の主体性を最大限発揮するのが重要なのです。

さぁ仕事を楽しもう

「無理やりでも今の会社で面白さを見つけるんだ!」と言いたいわけではありません。

何をどう考えたって楽しめないこともあるし、明らかに楽しめそうな会社が見つかることもあります。

それぞれ向いていること、向いていないこともあります。

ただ、どの会社でどんな仕事をするにしても、楽しむということにおいて主体性をいかに持つかが重要であるというお話でした。

逆に言うと経営者の方々も、社員が主体性を持てる環境や、色々なことに挑戦できる文化を作って頂ければ、面白い会社、やりがいのある楽しい仕事になっていくのではないでしょうか。

この記事をシェアする

  • Twitterにシェア
  • facebookにシェア
  • LINEにシェア
  • POCKETにシェア