全てのデザイナーに必要なスキル(技術)の3大要素

デザイナーにとって必要なスキルとは何でしょうか。
絵を上手に描けることや、Adobe(アドビ)のソフトを使えることでしょうか。

どちらも正解だとは思いますが、もっと大きな括りで必要なスキルを分類し、その領域を考えてみたいと思います。

デザイナーと言ってもグラフィック・プロダクト・ファッションなど領域は様々にありますが、どれにも該当する考え方ですし、ひいては専門職全般に当てはまる分類と考え方になると思います。

自分がどの段階にいるのか、足りていないスキルは何なのかといったことを考える参考になります。

必要なスキルの3大要素(分類)

全てのスキルは次の3要素に分類できます。

  • テクニカルスキル
  • ヒューマンスキル
  • コンセプチュアルスキル

この3つの分類は、米国・ハーバード大学の経営学者ロバート・L・カッツ教授により提唱された「カッツ・モデル」にあるもので、本来は経営やマネジメント、人材育成などを対象にした理論です。

テクニカルスキル < ヒューマンスキル < コンセプチュアルスキル の段階でより高い役職の人に必要になるスキルという図式です。

これらの分類はそのままデザイナーにも当てはめて考えることができます。

デザイナーに当てはめた場合

組織の中で役職を上げていくために必要ということもありますが、今回の場合、1人のデザイナーが、より高いレベルの仕事をするためのスキルとして考えていきます。

テクニカルスキルとは

テクニカルスキルは、実際に作ったり表現する技術力です。
造形力・可視化力とも言えるもので、どのように表現するかの発想力もこの内に入るスキルです。

デザイナーにとってはスキルとして最もイメージしやすいもので、勉強する機会も多いと思います。

具体的には、上手に絵が描ける・Adobeのソフトを使いこなせる・コーディングによるWEB構築ができるといったことになります。
肝心なことは、ただ小手先の技術としてできるというより、目的に沿って表現すべきものを表現できる技術ということになります。

ヒューマンスキルとは

ヒューマンスキルは、いわゆるコミュニケーション力です。
意思を正確に伝達する力や、交渉力、組織を作る力です。

最も解りやすいのはプレゼンテーションで、相手に作ったデザインの良さを伝えたり、逆に相手の話を正確に理解し、デザインの方向を間違えないこともコミュニケーション力の重要な要素です。

他にも、分野の違う専門家との意思疎通も重要なヒューマンスキルです。デザインの仕事は色々な分野や業界と関わるため、これを円滑にできるることは大きなスキルです。

また、語学もこの内に入ります。英語ができればデザイナーとしても全く世界が広がりますよね。

コンセプチュアルスキルとは

コンセプチュアルスキルは、コンセプトや概念、仮説などを作るスキルです。

物事や問題を観察・分析し、その解決策や仮説を作り出し検証するといった活動になり、テクニカルスキルを使ってなにかをデザインする前段階で必要になるスキルです。

3つの中で最も抽象的で解りづらいスキルですが、自分の中にこれが無いと「何をどう作るか」を他の人にゆだねることにもなります。

テクニカルスキルを手でデザインする行為だとすれば、コンセプチュアルスキルは頭でデザインする行為とも言えます。

スキルに加えて知識も必要になる

実際にデザイン活動をしていく上では、これら3領域のスキルに加えて様々な知識も必要になります。

デザイン的な知識だけでなく、マーケティングやその他の技術分野、あるいは生産や品質のことなども関わってきます。

これらのスキルと知識を使って、社会的な価値を作り出していくことがデザインをする、ということになります。

小難しい言い回しではありますが、センスや感覚という言葉で括ってしまわずに、必要な領域を分析することで何が足りないのかを補っていくための参考になるでしょう。

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