情報の信憑性を考えさせられた2つのエピソード

いつの間にか頭の中に刷り込まれていた認識を疑うきっかけとなったエピソードを2つご紹介します。

インターネット上の情報を見る場合には、その情報源がどこなのか誰が言っていることなのかを確かめ、信憑性を確認するべきであることは誰もが判っていると思います。

しかし、それでもいつの間にか頭に刷り込まれた情報によって自然と自分の常識になってしまっていることがあります。

特に、立場や状況によって見え方が変わるものごとに関しては注意深く考える必要がありそうです。

今回は2つの短いエピソードをご紹介します。

結論としては、「参考にすべきは実際に行動や達成をした人の意見である」という当たり前の内容になりますが、この話を通じ、いかに他人の意見に流されているか、様々な人の意見を聞けているかなどを考えるきっかけになれば良いと思います。

エピソード1:日本の学校の英語教育はダメだという話

こんな意見を聞いたことはないでしょうか。

「日本の学校の英語教育は試験用の英語でしかなく、全く実用性が無くダメだ。」

この意見の理由としては、中学高校と6年間も英語を勉強するのに全く話せないし聞き取れないじゃないか。というものです。(小学生の期間も入れると6年以上ですね)

次のような記事もあります。

朝日新聞GLOBE+
日本の英語教育の根本的な誤りは、「使うことを想定していない」ことにある

確かに自分や周りの人々も中学高校の6年間に英語の授業を受けてきたが実際に英会話ができる覚えもなければ英文をスラスラ読めるわけでもない、と多くの人が思うのではないでしょうか?

これは“よく言われる説”として頭に定着していました。日本の英語教育はダメなんだと。

ところがある時、英語が堪能でTOEICも高得点な友人に、この日本の英語教育について話してみました。

その友人の意見としては、「日本の英語教育は、限られた時間の中では最大限の結果を出していて、実際に英会話やスムーズな読解力を付けるには、それ以外の時間でいかに学ぶかでしかない」というものでした。

この話を聞いたときに、いままでの認識があくまでも英語ができない人の見解だったのだと気付かされました。

もちろん即座に認識を180度変える必要もありませんが、逆の意見を、それも説得力のある形で聞くことで少なくとも中立的な見解にはなりました。

もっとも、英語をできるようになりたいのなら教育の批判をするのではなく勉強すればいいのですが。

エピソード2:年収800万前後が最も幸福度が高いという話

こんな話を聞いたことはあるでしょうか?

「収入が低いのは良くないが、高すぎても良くない、最も幸福度が高いのは年収800万前後だ。」

これは、ノーベル賞の権威ある学者の、年収800万までは幸福度と比例するが、それ以降は上がらないという説が元になっています。

次のような記事(研究結果)があります。

MONEY PLUS
最も幸福度が高い年収はいくら? ノーベル賞学者の研究結果

そう言われると、なるほど高すぎても幸せには繋がらないんだな、と思ってしまいます。

しかし、年収が1000万を超える非常に高い友人にこの話をしてみると、「いやいや、収入は上がれば上がるほど幸せだと思うよ」と言われました。

もちろん、幸福度という人によって全く捉え方の変わる話なのでいろんな意見ありますが、実際に稼いでいる人の意見を聞くと、さっきまでと認識が変わりました。

英語教育の話と同じように意見を聞いて即座に考えを変えるわけではありませんが、全く逆の意見を説得力のある立場の人から聞くことで刷り込まれた常識から解放されたようでした。

どんな立場や状態の人の意見を参考にするか自分で判断するのが重要

ご紹介した2つのエピソードはいかがだったでしょうか。

全く共感しない方もいると思いますが、他のどんな意見や説にも当てはまります。

  • 「結婚は墓場だ」というのは、結婚生活が良くなかった人の意見。
  • 「ブラック企業だ」というのは、ブラックだと感じた人の意見。
  • 「この資格取得の勉強時間は100時間」というのは、100時間かかった人の意見。

どれも当然の事のようですが、それぞれの視点からの見え方がネットには溢れているので、どの経験も無い人からすると「そうなんだ~」と信じてしまうことが多くあります。

もちろん、これらが嘘だと言うのではありません。実際に英語を習得しネイティブレベルで話せる人が「日本の英語教育は良くない」という意見を持っていることもあります

ネットに限らず様々な意見や見解に対して懐疑的になり、それがあくまで1つの視点からのものであると認識するほうが広い考えを持てると思うのです。

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