ワードプレスでブログを始める時に注意すること。

WordPress(ワードプレス)でブログを始める時の注意点をご説明します。

ここでの注意点というのは、「無駄な時間を無くすこと」「サイトが成長したときの混乱を防ぐ」ための内容です。
それ以外にも、「検索順位(SEO対策)のため」と、「見やすいサイトにするため」、そして、「記事投稿やサイトの成長を止めないため」に気をつけるべきことです。

これらは私が実際にWordPressでブログを作ってから、約1年間のうちに“初めにやっておけばよかった”と後悔したことでもあります。

ブログを始めるときに、ドメイン・レタルサーバ・WordPressの入れ方を勉強して、さぁこれで始められると思うかもしれませんが、他にも重要なことがあります。

それではご紹介していきます。

WordPressのテーマ選びに時間を費やしてしまう。

WordPressでブログやサイトを作るなら、誰もが必ず悩むことが「テーマ選び」です。
この「テーマ選び」についての注意点は、“テーマ選びに無駄な時間を費やしてしまうこと”です。

先に結論を言いますと、「そのブログを作る上でサイトデザインやテーマ自体に特別なこだわりがない限り、有料テーマを買ってしまうのがベスト」になります。

なぜこの結論になるのか順を追ってご説明します。

テーマ選びには大きく3つのパターンがあります。

WordPressテーマの3パターン

  • 有料テーマ
  • 無料テーマ
  • 自作テーマ

有料テーマ

有料テーマで有名なものはこれらのテーマです。どれも価格は1万円〜2万円ぐらいで購入できます。

ブログ作成の初期投資として1万2万というのは高く感じるかもしれませんが、このレベルのテーマを自分で作ろうとすれば膨大な時間が掛かりますし、普通の人はそもそも作れないと思います。
ブログに書くコンテンツ内容が決まっているのであれば、テーマ作成に時間をかけているのは非常に勿体無いことになります。

また、有料テーマは当然のことデザイン性・機能面も優れています。「SEOに強い」という売りの有料テーマも多いですがこれも間違いありません。
厳密にはSEO対策というのは中身のコンテンツ(実際に書く内容)が重要になってくるので、有料テーマを使えば検索にかかるという訳ではありませんが、WEBサイトの設定としてできる対策としては万全という意味になります。

有料テーマを避ける人の費用以外の理由として、「みんな同じデザインになってしまう」という心配があると思います。せっかく自分のサイトを作るのですから、個性的にしたいと考えるのは自然なことです。

しかし、有名な有料テーマを使ったからと言って、必ず同じデザインになるわけではありません。
あくまでテンプレートですから、そこに入れる写真やサイトロゴ、デザインの設定などでオリジナリティを出すことは十分に可能です。

そして何よりも、ブログ運営においては、まず記事を投稿することが重要になります。サイトデザインが完成しなければ記事投稿を始められないと考えているのであれば、それは逆です。
悩まず有料テーマを入れてしまい、早速記事を書き始めるというのがブログ運営の初動としては最も早い決断になるでしょう。

無料テーマ

無料テーマでも良いものはあります。
しかし、カスタマイズを前提としているものや個人製作のものが多いです。

自分なりのカスタマイズをしたいとか、絶対にテーマにお金をかけたくないという理由があるなら無料テーマでも良いかと思います。

ただ、ブログ開始の初動を早め、今後もテーマについて悩む時間を無くすためには企業が販売する有料テーマを購入してしまうのが最速です。

自作テーマ

自作テーマというのは知識が無ければ作れないです。
作れるとしたら、WEBデザイナーやフロントエンドエンジニア、プログラミングの知識がある人になります。

そのため、技術に自信があり、相当なサイトデザインや機能へのこだわりがある場合には自作テーマを選ぶのが良いと思います。
あるいは、企業のオウンドメディアなど規模の大きなものだと自作のオリジナルテーマも選択肢に入ってきます。

しかし、多くのブログやメディアのように、個人での写真と文書によるコンテンツ展開の場合、特別な機能は不要ですので、自作テーマを選ぶ理由はありません。

サイトのテーマ設定が不明確になってしまう。

次はサイトのテーマについてのお話です。
先ほどのWordPressの“テーマ”ではなく、WEBサイトとしての“テーマ”です。
「個人の雑記ブログ」なのか「主婦を対象とした生活メディア」なのか、といったテーマ設定のことです。

サイトのテーマについてはWordPressの使い方というよりは、WEBサイトとしての“考え方”になりますが、この後の構造設計に直結する重要な内容になります。

テーマが小規模すぎる例

例えば、食に関するブログを作ろうと考えたとします。
得意なジャンルが野菜なので「野菜日記」というサイト名にするとします。
最初のうちは記事投稿ができていても、途中からネタが無くなってきて肉のことも書こうかと思います。
すると、このサイト野菜日記だから肉のことは書かない方がいいかな、、となってしまい、最初からもう少し幅広いテーマ設定にしておけばよかった。ということになります。むしろ野菜の栽培に関する記事を追加する方が似合っています。

テーマが大規模するぎる例

先ほどとは逆に、「世界の料理を網羅する」というコンセプトのサイトにするとします。
こうなると、実際のこのサイトが世界の料理を紹介するまでに膨大な時間がかかることになります。個人で運営できるレベルではありませんよね。
ただし、「私が作る世界の料理」となると話は別で、自分のペースで記事投稿をしていけそうですよね。

サイトの完成状態を想定したテーマ設定にしよう

サイトのテーマ設定で重要なのは“サイトの完成状態”です。

「もっと色々なジャンルのことを書きたくなる」「個人的な意見を書きたくなる」ということはブログを運営しているとよくあります。

そもそもが個人の雑記ブログであれば、何でもOKなのですが、アフィリエイトなどを考えるとテーマ決めは必須となります。

考えるべきは、「どの時点でサイトが完成なのか」です。
ずっと更新・運営していくのに完成もなにも無いと思うかもしれませんが、“ある一定の完成状態”がありますので、それをめがけてテーマ設定していきます。

例えば、アフィリエイトのGoogle AdsenseやAmazonアソシエイトでサイト登録をするときに、「サイトが完成していません」という理由で不合格になります。
まさにこれが“一定の完成状態”と言えるでしょう。

拡張性のあるテーマ設定にしよう

もう一つ、テーマ設定で重要なのは“拡張性”です。

例えば、日本食のレシピ紹介をするサイトを運営しているとします。
さらにジャンルが広がり、調理器具の紹介をしたり、日本食の歴史を紹介したりしていくと、最終的には日本文化を紹介するサイトに発展できるかもしれません。

このような成長性・拡張性のあるテーマ設定にすれば、ネタに困ることが減り、どんどんサイト規模も大きくなっていきます。

もちろん、特定のジャンルに特化した小規模なサイトにするのも一つのやり方です。
ぜひ、現在運営しているサイトやこれから作ろうとしているブログのテーマ設定について考えてみてください。

構造設計(カテゴリ・タグの使い方)

WordPressで作るサイトの構造設計は、「カテゴリとタグの使い方」に関わる部分が大きくあります。

基本的なカテゴリとタグの使い分け

以下2つのルールを守ると良いでしょう。
1.カテゴリとタグは違った観点での分類にする
2.一つの記事に対して複数のカテゴリを与えない

この2つのルールが守られないと、
・カテゴリにもタグにも同じ分類がある
・複数のカテゴリに同じ記事が登場する
という状態になってしまいます。

これは検索エンジン的にも良くないのと、実際にサイトを見る人にとっても、カテゴリ検索・タグ検索で何度も同じものを見ることになり、検索性が悪くなるし記事が少なく見えてしまいます。

サイトのテーマとカテゴリ分類の不一致

例えば、料理がテーマのサイトがあるとし、以下のようなカテゴリにするとします。

焼き料理 / 蒸し料理 / 日本料理 / イタリアン

この場合、「日本の焼き料理」という記事を書いたらどこに分類したらいいか判らないですよね。
最悪なことに、日本料理の中にさらに焼き料理というカテゴリを作ったり、焼き料理の中に日本料理というカテゴリを作ってしまうかもしれません。

このような事態がサイトの中で多発した場合、非常に混乱したサイト構造になってしまいます。

そのため、「サイトのテーマ」と「カテゴリ分類」を結び付けて考え、運営していく途中で混乱しないように最初から考えるのが望ましいです。

まとめ

今回ご紹介した内容は、ブログ初心者がWordPressを設置してから実際に記事を投稿する間に考えるべきことです。

多くの初心者向けの教えでは、ドメインやレンタルサーバのこと、WordPressの設置方法などが紹介されていますが、WEBサイト・WEBコンテンツとして非常に重要なことをご紹介致しました。

これらの内容は、どれも運用の途中で修正できることですので、必ずしも初期段階で完璧にしないといけないわけではありません。
ですが、サイトの規模や記事の数が多くなってくると修正は難しくなってきます。

ぜひご参考にして頂きブログやサイト運営を始めて頂ければと思います。

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